読むと人生観まで変わるような「心に刺さる珠玉の絵本」6冊

大橋悦子

レビュー

読むと人生観まで変わるような「心に刺さる珠玉の絵本」6冊

朝から晩まで、とにかく忙しいお母さん。

「こんな忙しさは子育て中の限られた間だけ……」と頭ではわかっていても、忙しさのあまり、時には落ち込んだり自分自身を見失ってしまったりすることもありますね。

そんな時は絵本の出番です! 「でも、忙しくて自分のために本を読む時間なんてないわ!」というお母さんも、心配はいりません。

絵本なら、わざわざ自分のためだけに時間をとらなくても、お子さんのための読み聞かせがあなたを元気にしてくれて、その上あなたの人生観まで変えてしまう可能性だってあるのです。

そんな読み方ができる”ちょっとお得”な絵本を6冊、絵本・児童書専門古書店『おひさま堂』の店主・大橋悦子がご紹介したいと思います。

今回のテーマは、(1)自分をもっと好きになる、(2)かけがえのない毎日に気づく、(3)生き方を考えさせられる、の3つ。どれも心にグッとくるので、立ち読みではもったいないですよ!

 

■読むと”自分をもっと好きになる”絵本2冊

(1)『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』

冬に備えて仲間が一所懸命に働いている時に、フレデリックだけは何か別のことをしていて働きません。怠け者かと思われたフレデリックですが、実は仲間の中で彼にしかできない役割を果たしていたのです。

私たちだって、何でもかんでも”他の誰かと同じ”じゃなくてもよいのではありませんか? 自信を持って自分らしく生きるフレデリックの姿に、勇気をもらえます。

(2)『ぐるんぱのようちえん』

人一倍頑張り屋さんのぞうのぐるんぱですが、なぜか何をやっても失敗ばかり。そんなぐるんぱが最後に見つけた自分の居場所は、本当に彼にピッタリの場所でした。

この絵本を読むと、「自分を活かす道が必ずあるよ!」とぐるんぱから読者へのエールが聞こえてくるようです。

 

■読むと”かけがえのない毎日に気づく”絵本2冊

(3)『パンやのくまさん』

今日もまた昨日と同じように、仕事に精を出すパンやのくまさん。

何気ない日常の中で、仕事を通して得られるくまさんの小さな幸せが静かに描かれます。

私たちも少し注意して周りを見渡せば、思いがけないほどたくさんの幸せに囲まれていることに気づくかもしれませんね。

(4)『しろいうさぎとくろいうさぎ』

いつも一緒にいたいと願った2匹のうさぎをめぐる温かなストーリー。一見当たり前で平凡に見える毎日も、愛する人がそばにいるだけで大切なかけがえのない日々になるのですね。

そのことに気づいた2匹の幸せそうな顔をみると、読者も幸せな気持ちになりますね。

 

■読むと”生き方を考えさせられる”絵本2冊

(5)『ルピナスさん―小さなおばあさんのお話』

美しい色合いと空に登っていくような花穂を持つ花、それがルピナスです。主人公のおばあさんが”ルピナスさん”と呼ばれるのには訳があります。

祖父との約束を守り、世界中を美しくするために行動するルピナスさんの一途な人生を描いた絵本。凛としたその生き方に心が震える思いがします。

(6)『エリザベスは本の虫』

文字が読めるようになった時から、本が好きで好きでたまらなかったエリザベスのお話。

逆立ちしていても本を読むという彼女の本好きはちょっと尋常ではありません。でも、他人に変な人だと言われようとも、本の虫を貫く彼女の生き方は芯が通っていて、ある意味とても男前です。

実生活では難しいでしょうが、こんなユーモアたっぷりの「変人的ひとすじ人生」も悪くないですね。

 

以上、6冊ご紹介しました。いかがでしたか?

絵本は普通の本と比べると、ずっと楽な気持ちで読めます。とくに今回ご紹介した絵本はどれも、眺めているだけでも和むものばかりです。ぜひ、これらの絵本で疲れた心を癒してみてください。

 

【参考】

レオ・レオニ&谷川俊太郎(1969)『フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし』 好学社

西内ミナミ&堀内誠一(1966)『ぐるんぱのようちえん』 福音館書店

フィービとセルビ・ウォージントン&まさきるきこ(1987)『パンやのくまさん』 福音館書店

※ ガース・ウィリアムズ&まつおかきょうこ(1965)『しろいうさぎとくろいうさぎ』 福音館書店

バーバラ・クーニー&かけがわやすこ(1987)『ルピナスさん―小さなおばあさんのお話』 ほるぷ出版

サラ・スチュワート&デイビッド・スモール&福本友美子(2003)『エリザベスは本の虫』 アスラン書房

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