言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

立石美津子

子供

言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

あなたが注意したとき、子どもは素直に聞いてくれていますか?

朝から晩まで、数えきれないくらい叱っている。その割には、子どもがちっともできていない。注意が左耳から右耳へ抜けてしまっている感じがありませんか? だから、365日年中無休で注意してしまうんですよね。

そこで今回は、子どもにちゃんと伝わる言い回しを『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』の著者の立石美津子がお伝えします。

 

■親の言葉かけ1位はなんと「早くしなさい!」

筆者が30年近く子ども達と関わってきた中で、お母さん方の子どもへの言葉かけで多いのは大体こんな順位になります。

1位:「早くしなさい!」

2位:「ちゃんとしなさい!」

3位:「しっかりしなさい!」

4位:「どうして●●なの!」

5位:「なんで●●なの!」

番外編としては、以下のような言葉がけがあります。

「落ち着きなさい!」

「集中しなさい!」

「お行儀悪く食べないの!」

何故だかわからないけれど、子どもを目にすると機関銃のように無意識に口をついてくるこれらの言葉……。でも、人生経験が短い子どもにとっては「はやく、しっかり・ちゃんと」はとっても曖昧な言葉。どこまで正しく伝わっているでしょうか。

 

■子どもに正しく親の意図が伝わる言い回し

ちゃんと伝わるように、次のように言い換えてみては?

(1)「早くしなさい!」 → 「あと5分の間に片付けてね」「あと100数える間に片付けようね」 ※時計が読めなければ砂時計やタイマーを使ってもよいです

(2)「ちゃんとしなさい!」 → 「背中をピーンと伸ばして」

(3)「しっかり前を見なさい!」 → 「お母さんの顔を見て」「窓は見ないで黒板の方を見て」

(4)「どうして●●なの!」「なんで●●なの!」 → 「●●しましょう」 ※理由を追及しても意味はありません。

(5)「落ち着きなさい」「集中しなさい」 → 「3時になるまで座っていましょう」

(6)「お行儀悪く食べないの」 → 「口を閉じてモグモグ食べましょう」「肘は机の下におろしてね」「左手はテーブルの上に出してね」

(7)「順番を守って」 → 「滑り台は太郎君の次ね」

(8)「きちんと重ねて!」 → 「大きい道具を一番下に置いてから大きい順番に重ねましょう」

(9)「きちんとしまいなさい」 → 「ままごとセットはおもちゃ箱に、絵本は本棚にしまおうね」

(10)「お友達に優しくしようね」 → 「人の顔や体つきのことを言葉に出すのは止めよう、嫌な気持ちになるでしょ」

(11)「きちんと手洗いしなさい!」 → 「指の間、手のこうも手のひらも洗ってね」

(12)「この薬を飲まないと病気が治らないわよ」 → 「この薬を飲むと熱が下がって咳も止まって公園に行けるよ」

どれも、具体的でわかりやすいですよね。命令形・否定形を使っていないので、「言うことを聞こう」という気持ちも起こります。

 

■ひらがながすぐに書けるようになる教え方

これは、ひらがなの書かせるときも同じです。子どもがぐちゃぐちゃの字を書いたとき、「もっと綺麗に書いて!」「もっと丁寧に書いて!」とつい言ってしまいますよね。

言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

しかし、子どもにはどこをどう書けばきれいに書けるか手立てがないので、いくら練習してもうまくはなりません。

子どもの目から見ると、ひらがなの”よ”の結びの部分は単なる(まる)に見えています。小学校では「“よ”はリボン結びにするのよ」と教えますが、実際リボンを結んだ形を目にしている子は何人いるか疑問です。

そのため、イメージできていない子どもが大半でしょう。こんなとき、お玉を見せると最もわかりやすく、すぐに書けるようになります。

言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

先生「お玉って知ってる? お味噌汁とよそうときに使うもの、おうちにある人?」

子ども「ある、ある」

先生「”よ”のここはお玉を書けばいいのよ。でも、おうちにあるような小さなお玉ではなくて、給食室にある大きなお玉を書いてね」

言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

こうして”よ”で実際にお玉見せて教えると、一瞬にして書けるようになります。

言い換えるだけでOK!子どもが素直に言うことを聞く「魔法の言い回し」

ちなみに大きなお玉を例にしたのは、リボン結びの中には”ほ”のようなものもあり、”よ” ”は”の場合は少し大きめに書かせたいからです。

 

これで、子どもがいくら注意しても聞いてくれない悩みがスッキリしたのでは?

今日は上記のように、子どもに言葉をかけるとき曖昧な言い方は避けて、わかりやすく具体的に言ってみましょう。大人も子どもも、伝え方ひとつなのです。ぜひトライしてみてください!

 

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)がある。

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