実は一生に関わる?古典を学ぶことにはこんな大事な意味があった

立石美津子

子供

実は一生に関わる?古典を学ぶことにはこんな大事な意味があった

「古典は幼児には難しい」なんて思っていませんか?

あなた自身は全くこんなことを思っていないかもしれません。しかし、意外とこういった固定観念を持っている人はたくさんいるのです!

そこで今回は、名作の骨頂である古典を学ぶ意味について、『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』の著者の立石美津子が少しお話ししたいと思います。

 

■古典により小さい子どもに美しい日本語が身に付く

幼い子どもが俳句、ことわざを読む姿を見て「論語読みの論語知らず」「十で神童十五で才子二十過ぎればただの人」と馬鹿にする人がいます。でも実際、ただの人になっているでしょうか。そんなことはありません。

良い耳を作るために、胎教として「クラシック音楽を聞かせるのが良い」と耳にしたことがある方は多いと思います。良い音感を獲得させようというわけです。このとき、演歌や童謡は決して選ばれることはありません。

言葉も同じです。言語を獲得する時期に貧弱な言語や悪い言葉の環境に置かれるよりも、素晴らしい最高の言語環境にいることで”言葉の感性”や”語感”が獲得されます。

「幼い頃に覚えたものは石の上に刻まれる。大人になってから覚えたものは氷の上に刻まれる」という言葉があるように、幼児期に耳にした言葉は母国語の土台として記憶の奥深くに刻まれます。

それで、子どもに言葉を教えるために、昔から残されている古典や名作が選ばれています。古典に幼い頃から触れることにより、生涯使い続ける日本語の美しい土台が作られるのです。

 

■小さい子どもには繰り返し声に出して読むといい

しかし、学校教育の中で古典を学ぶのは中学生以降、母国語獲得の時期を過ぎた年齢で学んでも単なる知識、受験のための勉強となるだけです。

小学校入学前の特別な訓練をしなくても、繰り返しを好み、しかも、無負担無努力で身に付けられる時期にぜひ言葉の感性は養っておきましょう。

新品のテープに録音、録画をしておかないで、再生ボタンを押しても、何の音声も映像も出て来ないのと同じで、インプットされる内容が豊かにされれば、アウトプットされる思考も豊かになります。

自分の思いを人に伝えること、作文を書くことなど豊かな語彙力があってこそ、花開きます。ひたすらインプットするだけでいいんです。

幼児に古典を与えるときは、「意味の解釈はせず、声に出して音読する」という”素読”という方法をとってください。

子どもの頭の中では知識という形をとらず、単なる感覚的な音として、リズムとして無意識的に刻みつけられていきます。「読書、百篇、意、自ずから通ず」で、後になり、意味が分かってくるものです。

解釈や鑑賞をせず、古典をそっくりそのまま、暗唱すればよいのです。人生経験の短い子ども達に古典の持つ深い意味など、分かるはずありません。

また、時代背景、その時代の人々の生活についてしっかりとした知識がなければ、例え、意味の説明をしても正しい理解はできません。

よって、早急に意味を求めようとはせず、言葉そのものを繰り返し声に出して読みましょう。これにより、深く心の奥底に根を下ろし言葉の土台となります。

 

母国語の基礎が作られる大切な幼児期、劣悪な貧弱な言語環境で育てたくはありませんよね。最近では、古典に幼児期から親しむ効果が見直されて、書店に幼児・小学校低学年用の教材がたくさん出ています。

例えば、斎藤孝先生の『声に出して読みたい日本語(CD付)』も大ヒットし、斎藤先生が監修したNHKの「にほんごであそぼ」という幼児番組で俳句・ことわざを楽しく学習するコーナーも設けられています。

そして世田谷区では公立の小学校で国語とは別に”日本語”という授業があり古典を学ぶ機会があるのです! こんなにも古典と親しむためのきっかけはあるので、固定観念を捨てて、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

 

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【参考】

※ 斎藤孝(2001)『声に出して読みたい日本語』 草思社

※ にほんごであそぼ - キッズワールド

※ 教科「日本語」の推進 - 世田谷区

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)がある。

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