小学校入学までに子どもが「時計を読めるようになる」簡単な方法

立石美津子

子供

小学校入学までに子どもが「時計を読めるようになる」簡単な方法

あなたのお子さん、時計をひとりで読めますか?

もし、もうすぐ小学校入学なら、何時何分まではわからなくてもいいですが、「8時、1時、3時」くらいのきりのよい時刻は目で見てわかるようにしておきましょう。

今日は、どうやって時計を教えたらよいかわからないお母さんのために、最良の方法を『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』の著者の立石美津子が紹介します。

 

■入学前に時計が読めると自分でスケジュール管理できる子に!

小学校は、算数で時計の学習の単元がありますが、プリントで初めて時計を見る子どももいます。

いきなり、紙の上で、「何時何分ですか」と聞かれてもわかるはずありません。でも、誤解しないでください。「算数のために時計を教えておいた方がいい」と言っているわけではありません。

学校生活の中では、自分でスケジュール管理をすることが求められます。

休み時間に校庭の時計を見て、「そろそろ3時間目が始まるな。トイレを今のうちに済ませておこう」と思い教室に戻らなくてはなりません。

これができないと、先生からの指示待ち状態! こうならないためにも、幼児期の家庭環境で時間を意識する生活を送りましょう。ただし、以下の2つはお薦めしません。

(1)数字だけ書かれたデジタル時計を置いている

小学校入学までに子どもが「時計を読めるようになる」簡単な方法

(2)針付きアナログ時計を置いているが会話がない

小学校入学までに子どもが「時計を読めるようになる」簡単な方法

 

■数字だけ書かれたデジタル時計を置いているのがNGな理由

数字だけが書いてあるデジタル時計は置かないようにしましょう。

”10:15”の表示を見て、「10時15分」と言えるからと安心してしまうことがあります。

でも単に数字を読んで声に出しているだけ。時間の流れをわかっている訳ではありません。時計が読めるということは身体の感覚で時間経過がわかることです。

筆者は授業で、生徒に目をつぶらせて「1分たったと思ったら手を挙げてください」と実験することがあります。

時の流れを身体感覚でわかっている子どもはほぼ正確に手を挙げますが、時間を意識しない生活を送っている子どもは5~10秒で手を挙げたり、反対にずっと目をつむったまんま。

算数の文書題で、「3時40分に学校を出ました。30分後に家に帰りました。家に帰った時刻は何時何分でしょう」の問題を解かせると頭の中で針を動かせる子どもは、さっと答えられます。

しかし、チンプンカンプンの子どもがいるので学校では筆算も指導します。

とはいえ本来、筆算で計算することではありません。しかも、時計は十進法でなく六十進法、60で繰り上がります。

ここでまた、「3時40分+30分=3時70分……?」などと混乱します。(この答えは、60を繰り上げるから、4時10分です)

「数字だけを読んでいればいいのでデジタル時計がいい!」なんて言うのは、まるで「計算機があるから計算なんて教えなくてもいい!」「将来は個人で自動翻訳機を携帯する時代がくるから英語なんて話せなくたっていい!」と言っているのと同じこと。

買い物するのにいちいち計算機を出すのも面倒ですし、頭の中で概算(大体いくら必要かわかること)できることで生活の質も上がります。

ソロバンができる人は、頭の中で暗算してレジの人が打ち終わる前に正確な金額をお財布から出せます。

英語も直接、人と会話をするところに楽しさがあります。

ですから1~12の数字が書いてある針のついたアナログ時計にしましょう。目で見て時間経過がわかるからです。

便利すぎる世の中は人の脳を退化させてしまいます。

体重計で体脂肪や骨密度など最新式の数字が出るものではなく、昔ながらの針が動くタイプを用意し子どもに体験させるとよいですよ!

 

■針付きアナログ時計を置いているが会話がないのがNGな理由

だからと言って、ただ単に針のついた時計を準備さえすれば完了ではありません。落とし穴があります。

“時計はあるが会話がないorせっかく時計があるのに、お母さんの口から出るのは「早くしなさい」のせかす言葉だけの状態です。

わざわざ準備した時計は、壁紙の模様に化してしまいます。これでは、いつまでたっても時計を読めるようにはなりません。

そのため、例えば「太郎~! 今、何時かな? あと、5分で8時だから出かける準備をしなさい」と話しかけたり、公園で「そろそろ帰りましょう」ではなく「今、2時だね。4時なったら帰ろうね」と時計を見ながら声をかけましょう。

子どもに理屈はわかりません。「長い針が一周したら短い針はこれだけ動く」と教える必要も特にありません。

ただただ、時計を見て会話する習慣をつけるだけでOK! たったこれだけで、読めるようになります。

 

小学校入学前でも、「算数の授業で時計を教えてもらえばいい」と考えないようにしましょう。時計は、生活に密着してはじめて理解できます。

いい方法としては針のついた目覚まし時計を買ってやり、過保護に起こさないで自分で起きる習慣をつけること。こうすると、時計も読めるようになり、自立にもつながり一石二鳥ですよ!

 

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【著者略歴】

※ 立石美津子・・・1961年大阪市生まれ。聖心女子大学在学中、幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得、佛教大学にて特別支援学校教諭許取得後、障害児教育に携わる。32歳で株式会社パワーキッズ(教室名:エンピツらんど)を起業。

現在、教室に3歳~小学校3年生まで7,500名の生徒が通う。講演家・作家・自閉症児の子どもを持つ1児の母。

著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』(中経出版)、『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』(あさ出版)がある。

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