この発想はなかった!子育ての不安を「絵本」で解消する方法

島津優理子

子供, 悩み

この発想はなかった!子育ての不安を「絵本」で解消する方法

子育てに不安はつきもの。つい昼間はイライラして怒ってしまって、夜になって子どもの寝顔を見ながら反省することも多いですよね。

しかし、たまに「いつも怒ってばかりで大丈夫かな」「愛情は届いているのかな」と不安になってしまいませんか? この不安、実は絵本で減らすことができるのです! あなたも試してみませんか?

そこで今回は、絵本に詳しい佐藤美奈子さんに、ママの不安を減らす絵本について教えていただきました。

どれも、ちょっと考えさせられるものばかりです。みなさんも以下からご紹介する絵本を読んで、頭から余計な不安を追い出してみてください!

 

■1:いつも子どもに怒ってばかりで不安なママに読んでほしい絵本

・『おこだでませんように』

これは実話ベースで、学校でも家でも怒られてばかりな子どもの気持ちが描かれている絵本です。大人はいつも忙しくて、自分の都合で子どもを叱ってしまいますよね。

そんなママがこの絵本を読むと、叱られる子どもの気持ちに気付くことができて、「いつも怒ってばかりでごめんね」と子どもを抱きしめたくなります。ママだけでなく、学校の先生にも読んでみてほしい絵本です。

 

■2:子どもに愛情が届いているか不安なママに読んでほしい絵本

・『ぼく おかあさんのこと…』

これは、主人公のうさぎさんが、朝寝坊して家事もおろそかになっているママうさぎさんを「嫌い!」と言っている、ママが読むとちょっとドキッとしてしまう絵本です。

ママも、早起きして、おいしいご飯を作って、お掃除が得意で、いつもニコニコ優しくて……というのが理想だと思います。けれども、仕事に家事に子育てに、ママは本当に忙しくてなかなかそうはいきませんよね。

理想とかけ離れた自分に自信をなくしていたり、子どもにちゃんと愛情が届いているか不安になったりするママも多いと思います。

でも、大丈夫です。この絵本には、「子どもはそんなママのことが大好きなんだよ!」というメッセージが込められています! そのため、ぜひお疲れ気味のママ、とくに男の子のママに読んでみてください。

 

■3:子育てに不安を持っているママに読んでほしい絵本

・『だいじょうぶ だいじょうぶ』

これは、子育てに不安(言葉の遅れや成長に不安など)を感じたときや疲れたときに励ましてもらえる絵本です。

この絵本には、怖がったり不安を感じたりすると、いつも「だいじょうぶ だいじょうぶ」と言ってくれるおじいちゃんが出てきます。子どもに向けられた言葉なのですが、読み聞かせる親の心にも深く響きます。

ちなみに佐藤さんのお子さんは生まれつき聴覚障害があり、赤ちゃんのときから補聴器を使用しています。

言葉の遅れが予想されたのですが、言語聴覚士の方から「たくさん言葉をかけるように」とのアドバイスを受けたため、日々の体験したことに合わせて言葉をかけていったそうです。

しかし、日常生活ではやっぱり、”たくさん”にも限界が……。そのため、”絵本の読み聞かせ”に挑戦していった、とのこと。絵本の読み聞かせは、様々な擬似体験をしながら言葉をかけられます。それで、言葉のシャワーをたくさん浴びせることができたそうです。

そんな佐藤さんのお子さんは現在、5歳。良好な言語発達をしていて、今のところ言葉の遅れはないと話してくれました。

ただ、地域の幼稚園に入れるときは大きな不安に押しつぶされそうになったそうですが、この絵本の「だいじょうぶ だいじょうぶ」の言葉がおまじないになり、気持ちが軽くなった、とのこと。

素敵エピソードですよね。このような話を聞くと、ますますこの絵本に興味が湧いてきませんか?

 

最後に佐藤さんから、アドバイスをいただきました。

それは、「読んであげる絵本は、子どもの好きなもの、楽しめるもの、また、ママが好きな絵本など、何でもいい」というもの。そして、色々な絵本もいいのですが、同じ絵本を何回も何回も読んでもOKなのだとか。

さらに、「子どもの言葉が遅くて心配なママは、ぜひ読み聞かせを試してほしい」とのこと。「気になっている……」と思ったママは、専門家の指導を受けた上で、読み聞かせにも挑戦してみては?

また読み聞かせは、取り入れると親子で本当に楽しい時間を過ごすこともできます!

やっぱり、これが一番大きい理由ではないでしょうか。実際、佐藤さんのご家庭では、3人のお子さんたちも、絵本の時間をとても楽しみにしていて、”人生のゴールデンタイム”だと思っているそうです。

あなたも日々の生活に、読み聞かせを取り入れてみませんか? 上記の絵本以外でももちろん大丈夫です。これで、ますます幸せな毎日を過ごせると思いますよ!

 

【取材協力】

※ 佐藤美奈子・・・7歳、5歳の双子、3児の母。5歳の難聴児の療育に専念中。子どもへの読み聞かせを通して、絵本の魅力に気づく。多くの方に、読み聞かせの素晴らしさを伝えるためにブログ『絵本で子育て楽しみませんか★』を更新中。

このブログは、難聴の子どもや言葉の出にくい子どもの母を中心に情報交換の場になっている。東京都出身・茨城県在住。法政大学文学部卒。

 

【参考】

くすのきしげのり&石井聖岳(2008)『おこだでませんように』 小学館

酒井駒子(2000)『ぼく おかあさんのこと…』 文溪堂

いとうひろし(2006)『だいじょうぶ だいじょうぶ』 講談社

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