子どもに読んであげると「人に思いやる気持ち」が育つような絵本6冊

島津優理子

子供

子どもに読んであげると「人に思いやる気持ち」が育つような絵本6冊

できれば自分の子どもは「優しい、思いやりがある子になってほしい!」と思いませんか? ママ雑誌『Baby-mo』のアンケート「将来、どんな子に育ってほしい?」でも、「優しい、思いやりがある子」が1位でした。

そのため、ふとしたときに心の成長が気になりますよね。それで、「私、上手に子育てできているかな?」「自分の子育て、これで大丈夫かな?」などと悩んでしまうママも多いのではないでしょうか。

そこで今回、絵本に詳しい佐藤美奈子さんから、そんなママに選んでほしい絵本を合計で6冊、教えていただきました。絵本は、子どもの心を育てるために有効な手段のひとつなので、ぜひ検討してみてください。

 

■「優しい子になってほしい」と願うママに選んでほしい絵本3冊

(1)『ピーターのいす』

まずは、兄の心の成長の絵本から。この絵本の主人公は、ピーターという名の男の子。このピーター、なんと妹が生まれてから愛用していた物をどんどんペンキでピンクに塗られていってしまったのです。

それで家出まで企てたピーターでしたが、自分の成長を知ったのをきっかけに、椅子を妹に譲ることができました。

このような内容なので、下の子が産まれたばかりの子どもにぜひ読んであげてほしい絵本です。読むことで、優しいお兄ちゃん・お姉ちゃんになれますよ。

(2)『すてきな三にんぐみ』

次は、盗賊が主人公の絵本です。見かけはとっても怖い盗賊三人組なのですが、心はとても優しい人たち。「心の優しい人ってカッコイイな」と思えるお話です。誰も知らないところで良いことをする人たち、素敵ですよね。

(3)『ふたりはともだち「おてがみ」』

この絵本は、小学校の教科書にも載っている”かえるくん”と”がまくん”の心温まるお話です。手紙をもらったことがないというがまくんのために、手紙を書いたかえるくん。

二人は、手紙が届くのを一緒に待つのですが……。「自分もこんなふうに相手を喜ばせたい」という優しい気持ちになれます。オチも面白いお話です。

 

■「思いやりがある子になってほしい」と願うママに選んでほしい絵本3冊

(1)『どうぞのいす』

『どうぞのいす』は、椅子と動物達のお話です。読むことで「自分が全部食べてしまったら、後の人にお気の毒……」と、後の人を気遣う気持ち・譲り合いの精神が育ちます。

繰り返しが多くて、おなじみの動物・食べ物が出てくるので、1歳半頃から楽しめます。

(2)『そらまめくんとめだかのこ』

子どもに限らず誰だって、自分の大切なものは誰にも貸したくないですよね。この絵本の主人公・そらまめくんは困っていためだかの子を救うため、自分の大事なベッドを使います。

読むと、”困っている人を助ける誇り”を子どもが感じてくれるはずです。2~3歳頃から読める絵本です。

(3)『どんなかんじかなあ』

最後は、「自分以外の人のことを考えてみよう」といったお話の絵本です。

目の見えないお友達、耳の聞こえないお友達、両親のいないお友達……。相手の立場に立ってタイトル通り「どんなかんじかなあ?」って考えてみると、今まで気づかなかったものが見えてきます。

幼稚園や小学校の集団生活で、自分とは少し違った子と出会っても、相手の立場に立って考えられる子に育ってほしいですよね。

 

いかがでしたか? 読んだことがある絵本はありましたか?

ちなみに佐藤さんは、絵本の読み聞かせそのものにも効果があると言っています。上記以外の本もたくさん読んであげて、優しさや思いやりの気持ちを育てていきましょう。

 

【取材協力】

佐藤美奈子・・・7歳、5歳の双子、3児の母。5歳の難聴児の療育に専念中。子どもへの読み聞かせを通して、絵本の魅力に気づく。多くの方に、読み聞かせの素晴らしさを伝えるためにブログ『絵本で子育て楽しみませんか★』を更新中。

このブログは、難聴の子どもや言葉の出にくい子どもの母を中心に情報交換の場になっている。東京都出身・茨城県在住。法政大学文学部卒。

 

【参考】

※ エズラ・ジャック・キーツ&きじまはじめ(1969)『ピーターのいす』 偕成社

※ トミー・アンゲラー&今江祥智(1969)『すてきな三にんぐみ』 偕成社

※ アーノルド・ローベル&三木卓(1987)『ふたりはともだち』 文化出版局

※ 香山美子&柿本幸造(1981)『どうぞのいす』 ひさかたチャイルド

※ なかやみわ(2000)『そらまめくんとめだかのこ』 福音館書店

※ 中山千夏&和田誠(2005)『どんなかんじかなあ』 自由国民社

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