期限切れの心配無用!絶対に失敗しない「非常食」の極意

島津優理子

社会

期限切れの心配無用!絶対に失敗しない「非常食」の極意

災害が起きたときのため、非常食などを準備しておくことは大事ですよね。

しかし「非常食を揃えても、期限切れになっちゃう!」「期限切れになりそう非常食が買えない!」などと悩んでいませんか?

このような悩みは意外とよくあるもの。けれども、ちょっとした工夫で解消できちゃうのです! そこで今回、上手な水や食料の備蓄法”ローリングストック”について、防災士の佐藤美嶺さんから教えていただきました。

 

■消費しながら買い足すローリングストックが超便利!

まず、水や食料は長期保存していると、存在を忘れられやすいです。うっかり期限切れになって、無駄にしてしまうのは誰だって嫌ですよね。

しかし、非常食の存在は重要です。災害時に、小さい子どもを連れて、スーパーに長時間並ぶのはかなり過酷ですよね。そもそも、スーパーで必要なものが手に入るかどうかも怪しいです。さらに、アレルギーや好き嫌いがある子どもは、もっと入手が困難……。

よって、いざというときのために、「自宅の備蓄で生活しなければいけない」と思って、しっかり準備をしておく必要があるのです。その準備を、どうすれば失敗なくできるのか? 佐藤さんは、”ローリングストック”と呼ばれる備蓄法を推奨しています。

ローリンクストックは、他にも循環備蓄、スマートストックなどの呼び方があります。NHKでも紹介されていたので、ご存知の方は多いはず!

これは、普段の生活の中で消費しながら、消費した分を買い足していくという方法。普段の買い物の中で、期限が長めのものを少しずつ買い足し、1週間分の食料品が常に自宅にあるような状態にしておくのです。

たったこれだけで、いざというときも安心できますよ!

 

■簡単で失敗しないローリングストックのやり方

さっそく次に、このローリングストックのやり方をご紹介します。とくに、食料の備蓄を初めて考える女性は、ぜひ参考にしてください!

(1)食べ慣れたものを選ぶ

大人でも普段と違うものを食べ続けるのはストレスが大きいものです。小さい子どもは特に食べ慣れていないものはなかなか食べてくれません。そのため、子どもが食べられるものを用意しておく必要があります。

佐藤さんによると、災害時でも食べ慣れたものが食べられるのは心の安定にもつながるそうです! 備蓄した食料品を日々の献立に取り入れて、使い慣れておくことがとても大切なのだとか。

(2)とくに不足しがちな副菜を意識する

災害時は、どうしても主食(炭水化物)に食事が偏ってしまいます。震災太りをする方もいますし、ビタミン不足から、口内炎や便秘などの症状が出てしまう方も。レトルトや缶詰をそのまま食べると塩分も心配ですよね。

とくに不足しがちなものは、”副菜”です。素材缶詰や乾物などを揃えておくことが大切になります。味付け済みの食品を食べるときは、豆乳やトマトジュース、素材の缶詰と混ぜて、薄めることもできます。

(3)おやつも食事の一部と考える

子どもは1回の食事で十分に栄養を摂ることは難しいですよね。おやつも、食事のひとつと考えておきましょう。

(4)調味料で献立の幅を広げる

食料品の種類が限られてしまったときも、いろいろな調味料があれば、飽きずに食べることができます。

(5)離乳食はフレークやペーストを活用する

離乳食の赤ちゃんに大人と同じものを食べさせるのは心配ですよね。

そういう場合にオススメなのが、フレーク野菜(コーン、ポテト、にんじん、かぼちゃなど)や缶詰のペースト、魚やレバーの粉末などです。期限が長いものが多いので、使いながら備蓄することができます。

 

■主食・主菜・副菜・おやつ・調味料のローリングストック

最後に、食料の種類ごとのローリングストックについて、お伝えします。「あの食料はどうやって備蓄すればいいの?」と悩む女性は、以下のポイントをそれぞれチェックしてみてください!

(1)主食

お米は常に、未開封を一袋用意しておきましょう。このとき、雑穀も備蓄しておくと、栄養アップです。

パスタやうどんなどの乾麺や、レトルトおかゆ、乾パン、長期保存パン、アルファ米(一度炊いたご飯を乾燥させたお米)などもあります。食器が割れてしまって使えないときには、カップ麺もオススメです。

(2)主菜

レトルト食品や加工食品、高野豆腐・麩などの乾物などを揃えておきましょう。缶詰は、プルトップ式のものがベター。冷凍庫はしばらく冷蔵庫として使えるので、冷凍の肉や魚介を多めに冷凍庫に保存しておくと持ちがいいです。

また、卵も常温で日持ちするので、多めに買っておきましょう。ただし、食べるときは、ちゃんと火を通してくださいね。

(3)副菜

災害時特に不足しがちな副菜。きのこや豆、野菜ペースト、トマトの水煮などプルトップ式の缶詰がオススメです。フリーズドライやフレーク状の乾燥野菜は離乳食にも使えますよね。

切り干し大根、わかめ、ひじき、しいたけ、胡麻、豆などの乾物も賞味期限が長いです。

根菜は日持ちするので、多めにストックしておきましょう。乳製品もロングライフ牛乳は期限が長いですし、チーズなども同様です。粉状の青汁もビタミン不足解消にピッタリです。

(4)おやつ

日持ちする柑橘類やかぼちゃ、芋類はストックしておきましょう。かぼちゃは1個まるごと買っておくと、日持ちします。長期保存缶やフルーツ缶もいいですが、フルーツ缶は甘いので食べ過ぎ注意です。

また、羊羹は、カロリー、必須アミノ酸がとれるので買っておいて損はないですよ!

(5)調味料

砂糖、塩、酢、醤油、味噌の基本調味料や、料理酒、みりんなどは切らすことがないようにしておきましょう。

あとは、子どもが好きな味としてケチャップ、マヨネーズ、ソースもあるといいですね。昆布、かつお節、煮干し、スープの素なども期限が長いのでストックしておきましょう。サラダ油、オリーブオイルなども。

また、普段よく使う調味料は切らさないようにしてくださいね。

 

いかがでしたか?

食料品の備蓄って、乾パンやアルファ米などそういうものだけというイメージがありましたが、普段の生活の中で使いながら備蓄することができるんですね!

各家庭で必要なものは違ってくると思いますので、自分の家では何があると安心かを一度考えてみましょう。とくに、小さい子どもがいる家庭では、子どもが食べられるものについて考えておくといいですよ。

 

【取材協力】

※ 佐藤美嶺・・・防災士。特定非営利活動法人 日本防災士会/防災士会みやぎ 正会員。現在、子育て真っ最中の一児の母。山形県出身。仙台市在住。

乳幼児親子を中心に、ママ目線での防災・減災に関する講座やワークショップなどの講師として活動を行っている。手遊びや体験を交えて、“忙しいママにもできる実践的な防災・減災のアイデア”を伝える防災講座はいつも好評。

詳しい情報は、ホームページ『ママの立場で考える防災・減災 佐藤美嶺』で公開中。連絡は、minesato.bosaicoza@gmail.comへどうぞ。

 

【参考】

バーラちゃんの非常食BOOK – 仙台市地域活動栄養士会 こどもの食事研究グループ

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