ほめると伸びるは本当だった!ついに「賛辞は効果的」と発表される

It Mama編集部

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ほめると伸びるは本当だった!ついに「賛辞は効果的」と発表される

誰かに「頑張っているね」「よくやっているね」と言われると、いくつになっても嬉しい気持ちになりませんか?

例えば、パパから「今日のご飯、凝っているじゃん。頑張ったね」とか「いつも子育て大変なのに家事もきっちりして、偉いね」と言われたら、「やっててよかった」と思ってもっと頑張りたくなりますよね。

それは、子どもに対しても同じです。子どもをほめてあげると、自分に自信がついてやる気が出てきて、何事も主体的に行動できるようになります。これはよく言われるので、ご存知の方も多いはず。

そして、この“ほめると伸びる”は先日、本当に効果があると科学的に認められました。

これの証明となる研究結果が、米国科学誌『PLoS ONE』上で発表されたのです! 今まで「何となくいい」と言われていたことの効果が、ちゃんと明らかになったのは嬉しいですよね。

そこで今回はこの研究結果と一緒に、いいほめ方と注意点をお届けしたいと思います!

 

■ほめると脳にいいことは教育にも使える

人間は、運動トレーニング中に他人からほめられると運動技能が高まるということが、自然科学研究機構 生理学研究所の定藤規弘教授や名古屋工業大学の田中悟志・テニュアトラック准教授、東京大学先端科学技術研究センターの渡邊克巳准教授などの研究チームによって証明されました。

この研究結果は、右利きの男女に“キーボードを速く打ってもらって、それを披露する”といった実験を行ってわかりました。

自分が評価者から褒められたグループは、次の日に覚えたことを思いだして再度指を動かしてもらうときに、他のグループに比べて、より“上手”に指運動ができることが明らかになったのです。

これについて定藤教授は、「“ほめられる”ということは、脳にとっては金銭的報酬にも匹敵する社会的報酬であると言えます。運動トレーニングをした後、この社会的報酬を得ることによって、運動技能の取得をより“上手”に促すことを科学的に証明できました。

“ほめて伸ばす”という標語に科学的妥当性を提示するもので、教育やリハビリテーションにおいて、より簡便で効果的な“ほめ”の方略につながる可能性があります」と話しています。

このように、実験で“ほめるといい”とよくわかったら、早速子どもをほめてあげたくなりますよね。それでは、どうやってほめることが特にいいのでしょうか?

 

■注意するときもまずは“ほめる”といい

教育評論家・親野智可等さんは、著書『どんな子でもぐんぐんやる気が育つ親の力』で「どんなことも、まずほめることで、子どもは意欲的に喜んでくれるようになります」と言っています。

つまり、何かに夢中になって取り組んでいるときは、「集中力があるね」「根性があるね」「頑張れるね」と、その姿をほめてあげるといいのです。

できていないところ、ダメなところを最初に指摘して、「さぁ、やりなさい」と言っても、子どもの心は「よし!やろう」にはなりません。

反対に「すごくがんばっているね、よくできたね!」と先にほめてから、次にしてほしいことを伝えると、何事も子どもはやる気になってくれます。

ほめられたことで「もっとがんばろう!」、または「よし!ここを直そう」と思うようになるのです。

 

■やっちゃいけない“NGほめ方”2パターン

しかし、「●●ちゃんよりできたね」「やればできるんだから、もっとがんばって」とほめるのは絶対にNGです。それはなぜか? まず「●●ちゃんよりできたね」というほめ方をしてはいけない理由から説明します。

このように“誰かと比較してほめる”と、相手より自分の方が偉いというように、相手をちょっとさげすんだ気持ちを育ててしまいます。そして、こうした言葉ばかり言われると「誰かに勝つために何かをする」という考え方になってしまいます。

これが大前提になって行動するようになると、「わからない子に教えてあげよう」とか、誰かがいい点数を取ったこと一緒に喜ぶといった気持ちが育っていきません。

もうひとつの、「やればできるんだから、もっとがんばって」というほめ方が良くない理由ですが、これは余計だからです。

この一言が付いてしまうと、要求された気持ちの方が強くなり、子どもは純粋に喜べなくなってしまいます。そのため、ぜひ取り組んでいる姿勢だけをほめてあげてください。

 

いかがでしたか? このような情報を知ると、「子どもをちゃんとほめたい」「そして私もほめられたい」と思ってしまいませんか? ほめ上手になって、楽しく子育てしていきましょう!

 

【参考】

※ 「褒められると上手になる」ことを科学的に証明 – 自然科学研究機構 生理学研究所

※ 親野智可等(2012)『どんな子でもぐんぐんやる気が育つ親の力』 あさ出版

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