親に依存された子どもは将来「自ら不幸を選んでしまう」と判明

It Mama編集部

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親に依存された子どもは将来「自ら不幸を選んでしまう」と判明

最近、子どもにとことん依存しようとする親が増えています。あなたの周りでも、もういい大人なのに過干渉でまだ子離れできていない親はいませんか?

大抵は、親自身が自立できていないから子どもに依存しています。このような親に育てられた子どもは、親と同じく自立ができなくなってしまいます。親が子どもを心配するのは当然のことですが、やはり過干渉は話が別です。

教育学博士の諸富祥彦先生は著書『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ』で、親との関係が子どもの自立を阻んでいる、と言います。

そこで今回は諸富先生の著書から、親が子どもに依存するとどんな危機的事態を引き起こすのか、お伝えしていきます。

 

■子どもに依存しまくってしまう親のタイプ3つ

依存は、3つのタイプがあります。あなたの周りの人もそうですが、あなた自身orあなたの親はこのような傾向がないかorなかったかも、ぜひチェックしてみてください。

(1)子どもに過度な期待をする・・・子どもに異常なくらい期待して教育に情熱を注ぐタイプ

(2)子どもを甘やかしまくる・・・何でも言うことを聞いてあげて、子どものご機嫌をとるタイプ

(3)子どもを呪縛する・・・自分の空虚感を埋めるために自分を犠牲にして子どもに頼るタイプ

最後の(3)は、“娘を自分の分身みたいにする母親”というとわかりやすいと思います。母親が娘にべったり依存していて、友達親子に見えます。しかし実は、人生に幸せを感じていない母親が“自分の幸せを補完する道具”として支配しているだけなのです。

もちろんこれは母親に限らず、父親にもいます。自分よりデキがいいと気付いた瞬間から、自らの全エネルギーを教育に注いでしまう、というような父親もいるのです。

 

■依存が原因で起きやすい深刻な問題3つ

一体なぜ、このような依存がいけないのでしょうか? 「別に依存しても幸せならそれでいいじゃん」と思ってしまうかもしれませんが、実はとんでもない不幸を招きやすいのです。どんな問題があるのか、以下に大きく3つ取り上げます。

(1)子どもが突然、爆発しやすい

親が自分の価値観を子どもに押しつけて抑えこみすぎていると、子どもは自分を殺して親のためだけに生きていると感じるようになります。

そして、次第に「自分って何?」「なぜこんなに頑張っているんだろう」と疑問を感じ始め、親の期待が窮屈になり始めます。

すると突然、子どもが「自分が自分らしく生きよう」と親を殺してしまう可能性があるのです。

極端に感じるかもしれませんが、「勉強させよう」と意識しすぎてガミガミ叱るだけの子育てはNG。殺人事件に発展しなくても、ほめずに育てると、「いくら努力しても報われない」といった価値観も抱かれやすいです。

(2)不登校や家庭内暴力を招きやすい

子どもを全く甘やかさないのも問題ですが、甘やかしすぎるのがいいわけではありません。

親が小さい頃から何でも買ってあげて望みをかなえてあげて、すべての要求に応じて甘やかしていると、子どもは段々エスカレートしていきます。

また、いつまでたっても親がいないと何もできなくなります。過剰に甘やかすと、中学・高校・大学のどこかで不登校になったり、家庭内暴力を始めたり、将来結婚も就職もせずひきこもりやニートになって親のスネをかじる大人になったりしやすいです。

(3)子どもが親より幸せになることに罪の意識を抱きやすい

毎日のように母親から父親の悪口を言われたり、父親から暴力を受けている母親を見たりして育った子どもは、心の奥底で「母親にとって心の支えは私しかいない」「母親より幸せになってはいけない」と思うようになります。

そして、「母親より幸せになってはいけない」といった罪の意識を抱くようになります。結果、「この男性なら母親より幸せになることはないわね」と思ってダメ男とばかり不毛な付き合いをしたり、「両親を2人きりにしちゃいけない」と思ってプロポーズを断ったりしてしまいます。

 

いかがでしたか? どれだけ依存が危険なのか、おわかりいただけたのではないでしょうか。やっぱり、子どもが大人になったとき、自分で幸福な人生を歩める力を持てるよう育てたいですよね。

そんな長期的な展望に立った子育てのノウハウが、『男の子の育て方』や『女の子の育て方』、『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ』にギュッと詰まっています。子どもの将来のために一度読んで、吸収してみては?

 

【参考】

諸富祥彦(2009)『あなたのお子さん、このままでは大変なことになりますよ』 アスペクト

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