女性の産後うつを防ぐため「男性に今すぐやめてほしい言動」5つ

It Mama編集部

家族, 悩み

女性の産後うつを防ぐため「男性に今すぐやめてほしい言動」5つ

せっかく出産という幸せがやってきたのに、頑張りすぎて産後うつになってしまったら悲しいですよね。

そこで、心理カウンセラーの喜宮なるみさんに、ぜひパパに知ってほしい“産後うつの見抜き方と注意しないといけないこと”を教えていただきました。以下から、「どんな初期症状があるか?」と「どうすれば産後うつを予防できるか?」をお伝えしていきます。

 

■パパに気にしてほしい産後うつの初期症状8つ

まずは、産後うつの予兆をどうやって見抜けばいいのか、というところから確認していきましょう。

産後、数週間から数ヶ月以内に、以下のような症状が現れて2週間以上続く場合や悪化傾向が見られる場合、“産後うつ”の可能性があります。

(1)気分が沈んでいる

(2)しっかり夜に眠れなくなっている

(3)常に何かに対して不安感を抱いている

(4)ちゃんと周囲に興味を向けられなくなっている

(5)常に緊張状態になっている

(6)何かするとき、ちゃんと集中できなくなっている

(7)強い罪悪感を抱いている

(8)自分を「価値がない人間」と責めている

上記のような初期症状はありませんか? 大丈夫ですか? こうなってしまうのは、周りの環境も影響しています。とくに、一番近いパパとの関係はとても重要です。

それでは、パパは一体どうすればママの産後うつを予防できるのでしょうか? 次に、ママの前でパパが注意すべき言動をご紹介します。

 

■産後うつ予防のために注意すべきこと5つ

(1)赤ちゃんが主役の会話は避ける

産後に入院中のママのお見舞いに行ったとき、パパが「仕事中も赤ちゃんのことばかり考えちゃって」と何気なく言ったとします。その時ママはどんな風に思うでしょうか。

「産後の傷が癒えていない私のことを全然心配してくれないの?」と悲しく感じてしまうのではないでしょうか。

出産というと、どうしても赤ちゃんばかりに目がいきがちになりますが、まずは出産後のママの健康に気を配ることもとても大切なことです。お見舞いに来る人達は赤ちゃんに会いにやってきます。贈られるお祝いの品物も赤ちゃんのものばかり。

そんな中、その命を生み出すために頑張ったママをねぎらってあげられるのは、パパしかいないのではないでしょうか。赤ちゃんのことだけではなく、大きな仕事を終えたママのこともきちんと気遣ってあげましょう。

(2)「頑張って」とは励まさない

産後うつになりやすい人の特徴として、責任感が強い、完璧主義、真面目な人ということがあげられます。

ママとしても、妻としても、そして女性としても、パーフェクトにしなくてはと頑張りすぎ、少しでもそれが出来ないと思うと「私はだめな人間だ」と自分を責めてしまうのです。

慣れない育児に奮闘しながらも、家事もこなさなくてはと考えているママ。そこへ追い打ちをかけるように「頑張って」と声をかけるのは危険なこと。

なぜなら、責任感の強いママは、育児や家事が十分に出来ない事に罪悪感を感じてしまい、精神的に不安定になってしまうことがあるからです。

「頑張って」と励ますより、「頑張らなくていいからね」と声をかける方が、ママにとってはずっと気持ちが楽になるのだと言えます。

(3)話を聞くときは「はいはい」で済ませない

赤ちゃんとふたりきりの生活は、ママにとって、社会から取り残されているような孤立感を感じさせたりもするのです。

まして日中の長い時間、一人で育児をしていたら、悩みは絶えることがありません。パパに話したいことがたくさんあるはずです。

パパが仕事から疲れて帰ってきたとしても、どんな内容であれ、ママの話を「はいはい」と右から左へ聞き流すようなことはせず、「うんうん」としっかりと聞いてあげることが大切です。

話すことでストレス発散になることは誰もが経験して知っていること。出産後は、「今がその時」と思って、我慢強く聞いてあげる優しさが必要なのです。

(4)夫婦二人だけだったときと同じ言動はしない

出産後も、夫婦二人だけだった生活の時と変わらない言動をするパパは多いのが現実ですよね。

例えば、「今日のご飯は?」「部屋が汚いけど掃除してるの?」「そういえば、●●の件ってどうなった?」など。ママは、こんなことを言われるとイライラしてしまいます。

妊娠中、ママは体内に赤ちゃんの存在を感じながら、徐々に精神的にも母親になっていけますが、パパが父親になることを実感するチャンスはあまりにも乏しいので実際に親になったことを自覚をするのに時間がかかる、というのもひとつの要因ではあります。

けれども、新しい家族が出来た今、もう二人だけの時と同じ生活ではなくなったことをまず自覚した方がいいです。

進んで家事や育児を行うことで、自然とママを思いやることができ、そしてママもパパを頼りにしたりと、育児を通してさらなる信頼関係を作ることにつながっていくのです。

(5)自分の都合で「俺がやる」と言わない

パパが率先して家事や育児を行うことで、ママが助かる場面はたくさんあると思います。

けれども時によっては、そのタイミングがずれていて、結果的にママの負担が増えることも知っておいてください。ママはそんなパパに対して「この人何も分かってない!」と不満に思ってしまいます。

たとえば授乳でお腹いっぱいになった赤ちゃんを寝かせつけようとしたときに、パパが自分の都合で、「俺がこれから沐浴をさせるよ」と……。これではママも赤ちゃんも休まる暇がなくなってしまいます。

また、「俺が、俺が」とパパが張り切りすぎると、今度はママが「私は何もしてない……」と自分の存在意義に自信がなくなってしまう場合もあるのです。

お互いに負担にならないような家事・育児ができるよう、普段の生活の中で十分なコミュニケーションをはかることが、健全な夫婦関係を保つ秘訣でもあり、何よりも大切なことでもあるのです。

 

この中には、普段やってしまう言動もあったのではないでしょうか? 例え上記のような言動を今までやってしまっていても、心配しすぎないでください。これからママの様子を見ながら、注意していけば大丈夫です。

大切なことは、出産・育児・家事を頑張っているママのことを気遣うこと、照れくさくても時にはねぎらいの言葉をかけてあげること、ママを頑張らせない環境を作ってあげることです。パパも自覚を持ってママをフォローして、産後うつにならないように心がけていきましょう!

 

【取材協力】

※ 喜宮なるみ・・・心理カウンセラー/認知行動療法士。カウンセリングルーム『こころの休息所』創設。カウンセラーとして活躍中。主に、認知行動療法(2010年に厚生労働省が唯一認めた心理療法)を用いたカウンセリングを行っている。ブログ『心理カウンセラー・認知行動療法士 きみやなるみの「樹に生る実~キニナルミ~」』も更新中。

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