人によって「食べ物の好き嫌いが異なる理由」が明らかに

It Mama編集部

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人によって「食べ物の好き嫌いが異なる理由」が明らかに

子どもにご飯を食べさせるとき、好き嫌いばかり言われることはありませんか? そしてそんなときは、「何でこんなに嫌いな食べ物が多いの!」と頭を抱えてしまいませんか?

実は、このような好き嫌いが人によって差が激しいのは、ちゃんとした理由があるのです。日本心理学会が発行している『心理学ワールド』に、人によって好きな食べ物と嫌いな食べ物が違う理由が掲載されていたので、ご紹介します。

 

■食べ物を嫌いになる理由は防衛機制のためだった

広島修道大学で実験心理学を研究する今田純雄先生は、ある食べ物を嫌いになるのは“自分の身の安全を守るため”と主張しています。

またこれには、ネガティビティ・バイアスという心の仕組みも影響しています。人間は、ポジティブな情報よりネガティブな情報の方が、何かを判断するときに大きな影響を及ぼしてしまうものなのです。

「食物を嫌いにさせることは比較的容易ですが、逆に好きにさせることは簡単ではありません。

どんなにラーメンを好きな人であっても、ラーメンを食べている最中にゴキブリの羽を発見したとするならば、とたんにラーメンを嫌いになるでしょう。

ヒトはネズミやゴキブリと同様な雑食性動物です。実に広範囲なものを食物として消化・吸収する能力をもっています。

かといって手当たり次第に何を食べていいというものではありません。毒性の強い食物(?)を食べてしまうと大変なことになります」

ここでは、ラーメンを例に挙げています。

ラーメン嫌いになるフローを説明すると、まずは「またラーメンにゴキブリの羽があったらどうしよう」というネガティビティ・バイアスがかかる。

そして、心が自分の身を守ろうとしてラーメンを嫌いになってしまう、ということですね。

「嫌いになることを優先的に処理していくことが個体の生存にとっては重要なこととなります。

つまり食物の好き嫌いは、雑食性動物である人間が毒性のある食物を摂取してしまう危険を防ぐために有している防衛機制であるといえるでしょう」

特定の食べ物への苦手意識が防衛本能だった、とはちょっと意外ですよね。

 

■食べ物を好きになる理由は身の安全を守るためだけではない

食べ物を嫌いになる理由は身の安全を守るため、ということがわかりました。しかし、逆の“好きになる理由については、身の安全だけではない”と今田先生はいいます。

「さて2004年10月に新潟県で大きな地震が起こりました。地震の直後に、授業中に“もし皆さんが被災して避難所にいるとすれば、何を食べたいと思うか”と質問し、食べたいものを自由に記載させました。

なんと、半数を超える学生がご飯(おむすびを含む)と味噌汁(豚汁を含む)をあげました。米の家庭内消費は過去30年間で半減しています。小中学校の給食で味噌汁はめったにでてきません。現代の若者にとってなじみのあるメニューは、カレーやラーメンです。

しかし、(想像上のものとはいえ)極度のストレス下で求められる食物がご飯と味噌汁であったということは実に興味深いことでした。

食物を好きになる仕組みには、個体レベルでの“身の安全”を越えるものがあります。心理学にとって、食物の好き嫌いなどは実に些末な現象かもしれません。しかし、日常のそのような現象の中にこそ重要な研究テーマが潜んでいるのではないでしょうか」

簡単に今田先生の見解をまとめると、人によって好き嫌いが違うのは特定の食べ物のイメージを抱くきっかけがそれぞれ違うから、ということですね。

 

なかなか奥が深い理由でしたね。

この理由を参考にして、子どもの嫌いな食べ物について「もしかしてたまねぎ嫌いなのは、何か悪いイメージを持つようなことがあったのかも」と考えて調べてみると、うまく食事してくれるようになるかもしれませんよ。

ぜひ探してみてください!

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【参考】

※ 日本心理学会(2005)『心理学ワールド 28号』 実務教育出版

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