赤ちゃんのころの記憶を忘れてしまう本当の理由が明らかに

It Mama編集部

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赤ちゃんのころの記憶を忘れてしまう本当の理由が明らかに

みなさんは赤ちゃんのころのこと、思い出せますか? まれに「覚えている!」という人もいますが、しっかり覚えている人はごくわずかですよね。

実はこれには、ちゃんとした理由があるのです。日本心理学会が発行している『心理学ワールド』に、成長すると昔のことを忘れてしまうメカニズムが掲載されていたので、ご紹介します。

 

■今のところ“記憶の奥底に追いやられてしまう説”が有力

まず、生まれてから3~4歳ごろまでの記憶がないという現象は、“幼児期健忘”といいます。しかし、この時期にまったく記憶できないわけではありません。研究で、生後3ヶ月で1週間、4ヶ月で2週間ほど記憶が保持されることがわかっています。

それでは、どうして赤ちゃんのころのことを覚えていないのでしょうか。

名古屋大学で比較認知科学を研究する川合伸幸先生によると、大きく分けて下記2つの考えがあるそうです。

(1)乳幼児期の学習は未熟で、記憶をうまく固着できない(記銘の失敗)とする考え

(2)記憶の貯蔵に必要とされた神経ネットワークが、後に発達したものに飲み込まれて、当時の記憶を思い出せない(検索の失敗)とする考え

「それぞれに合致する結果があり、完全に否定できませんが、これまでのところ検索の失敗説のほうが支持されているようです」

つまり、成長するたびに記憶の奥底に追いやられてしまって、そこまで思い出すことが難しくなっている説が有力、ということですね。

 

■脳は4歳ごろにならないとエピソードを記憶できない

川合先生は、「いずれにしても脳の発達と大きく関わっている」といいます。

「一般的に子どもは1歳半ごろまでに言葉を話し始めます。つまり、1歳半ごろまでに言葉を記憶しているのです。

よく考えると当たり前ですが、それでも赤ちゃんのころの記憶がないように感じるのは、“いつ”“どこで”“なにを”したかというエピソード記憶が発達していないからでしょう」

上記のエピソード記憶とは、その名の通り、個人的に体験された出来事・エピソードについての記憶のことを指します。

赤ちゃんはまだ、いつどこで何をしたというエピソードを記憶できないということですね。

「“自分自身についての記憶”であるエピソード記憶は発達がとても遅く、4歳ごろに機能するといわれます。このため、幼児期の記憶がないと感じるようです」

 

いかがでしたか? 残念ですが、子どもが大きくなってママにたくさん愛されたことを忘れてしまうのは仕方のないことなのです。でも、ずっと大事にしてあげれば、その思いは伝わります。変わらない愛情を注いであげましょう!

 

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【参考】

※ 日本心理学会(2007)『心理学ワールド 39号』 実務教育出版

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